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お客様広場・乗船体験記

乗船体験記

  • 東南アジアクルーズ12日間【パート1】
  • サファイヤ・プリンセス
  • 2015年2月28日〜3月10日/札幌在住  齋藤 様

はじめに

 このクルーズを計画したのは、昨年の5月であった。それは昨年3月のカリブ海クルーズの途中に痛めた上さんの右眼が5月には全快し、再度プリンセスで2015年も旅行したいという復活宣言が5月にあったからである。早速クルーズ船のガイドブックを取り寄せて選んだのが「タヒチとポリネシアの島々11日間」であった。その後PTSクルーズデスクと、タヒチ航空にアポイントをとり、パペーテでの後泊ホテルをネットを通じてリザーブした。
 しかし、その予約を再検討したら、滞在地までの飛行時間があまりにも長すぎることなど、体力との兼ね合いから話し合った結果、このコースは中止することにして、予約したPTS,エアタヒチヌイなど3カ所にキャンセルを入れて計画を練り直すことになった。
 第2案として「東南アジア12日間」のコースが浮かび上がった。この旅程は東京〜シンガポール間のフライト時間が7時間前後で済むこと、日本は冬であるが、目的地は赤道直下から北緯15度までの眞夏、かつ乾期で気候が安定しており、シンガポールをのぞいては未知の国ばかりで興味が尽きないからである。
 5月下旬にPTSクルーズデスクの増田さんから示された2015年2月28日シンガポール港出航〜3月10日帰港の「東南アジアクルーズ」が価格的にも季節的にもリーズナブルなこともあり、このコースを選ぶことに決めた。6月4日にはこのコースである客船サファイア・プリンセス12階のバルコニー付き部屋の乗船予約金を納めた。また、航空機予約はネットを通して見つけ、往復ANA便を利用することで6月5日にこの予約も完了した。
 あまりにも早くこのクルーズを選んだため、昨年内はなすすべもなく過ごした。しかし、今年1月に入ってから、たびたび道内を襲った低気圧による豪風雪で千歳空港など終日フライトできない状況が幾度も続き、いささか神経質にならざるを得なかった。出発前夜になってから「明日は低気圧の接近により夕方から猛吹雪になる」との気象予報が出てまた頭を悩ました。明日は午後11時過ぎのシンガポール行きに合わせて千歳發午後5時過ぎを予約しており、万一欠航ともなれば大変なので、出発日の朝、ANA千歳事務所へ電話した処、やはり天気予報を考慮していたのか、繰り上げ便で羽田へ行ってもよいとの返事をもらい、一件落着となった。

東南アジアクルーズ日程表

(フライト時刻は2014年予約時の時刻表による)

月日 出発地
(到着地)
摘要 到着地
(出発地)
滞在先など
2/27 新千歳空港 17:30發ANA74便 羽田空港19:10着  
27 羽田空港 23:55發シンガポール行ANA843便    
28 シンガポール港 18:00發東南アジアクルーズ乗船
(サファイアプリンセス)
シンガポール着6:45分  
船中
3/1 船中 航海
ブルネイ 10時着 観光 20時出航 船中
  航海
ニャチャン
(ベトナム)
7時着 観光 18時出航 船中
ホーチミン 7時着 観光 18時出航 船中
船中 航海
バンコク 7時着 観光 19時出航 船中
サムイ島 8時着 観光 17時出航 船中
  航海
10 シンガポール 7時着 市内フリー観光ののちホテルへ パークビューホテル
TEL 65−6334−8558
11 シンガポール 日中フリー観光 22時35分発ANA44便
翌日午前6時羽田空港着
12 羽田空港 8時發ANA53便 千歳空港着9時35分

2月27日(金)曇り 千歳空港から羽田国際空港へ

 午前10時に自宅をタクシーであとにした。外は晴れており、雨上がりで下はぬれている。朝の電話で全日空から午後5時30分千歳發羽田行きを午後1時30分64便変更のOKをもらい、気持ちは落ち着いている。JRの運行も平常で午前10時25分発スカイライナーに乗車した。着換えなどの入ったスーツケースは既に宅急便で送ってあるので身こなしは軽く、新千歳空港には午前11時過ぎに着いた。
天気は予想に反して曇りから晴れ間へと変わり、昼食時には青空さえ拡がった。
 午後1時30分発羽田行き64便は満席で、予定より早い午後3時5分には羽田空港国内線ターミナルに到着し、さらに連絡バスで国際線ターミナルまでは15分を要したが吹雪を避けて着いたので、今までの取越し苦労が一蹴された。(2008年2月27日は道東、道央低気圧のため、千歳空港48便欠航、2012年2月26〜27日は大雪で計144便が欠航している)
 初めて来た羽田空港国際線ターミナルは国内線とは全く別の場所にあって4階建てで新築間もないのか、とても綺麗で待機する航空機の数も成田なみに多い。シンガポール行き午後11時55分の搭乗までこのターミナルで7時間ほどの時間つぶしを迫られるが、欠航により総てが台無しになることへの代償であるから辛抱が必要だ。スーツケーツを受け取ってから、いわゆる冬向きから夏向きへの衣替えの準備をターミナルの隅で行ないANAカウンターで搭乗手続きを済ませて一段落する。


羽田国際空港キッチンYOSIMI前で

 暫らく休んでから出国手続きを済ませ、午後7時20分、レストラン街の北海道料理店「キッチンYOSIMI」で生ビールで乾杯をして夕食をすませた。ここでは私達がセーター姿、3組のアメリカ人カップルは半袖シャツか、ノースリーブシャツ姿である。 深夜便の多いこの空港は、人の流れが今は殆どなく、ラッシュは午後11時だという。ゆっくりと休めるラウンジがないかを探したが、JAL、ANAなどのいわゆる限定会員用ラウンジがあるのみで一般客用の休息場所は見当たらない。止むを得ないが出発の午後11時55分まで休息が必要だ。出発便の108番ゲートA近くにはまだ搭乗客もおらず、通気も寒いため、免税売店近くまで戻り、長い長い休息時間となった。午後11時55分シンガポール行きNH843便は定刻に羽田国際空港を離陸した。私達は13のB,Cという好位置のシートで、満席の機内では深夜にもかかわらずに、離陸後間もなくテイクアウト用軽食が配られたが誰もこのビニール袋を開けようとはしない。室内も暗くなり、これから朝までは睡眠時間である。午前4時にも朝食の配膳があったが、二人とも口には入らない。シンガポールとは時差の関係で1時間時計を遅らせるようアナウンスがあった。午前5時現在ナビゲーターは高度1万メートル、時速914km、外気温−56度と報じている。午前6時20分、まだ夜が明けないシンガポール、チャンギ空港へ機は無事ランデイングした。

2月28日(土)晴チャンギ空港〜マリナベイクルーザーズセンターへ

 南国の空港ターミナルは朝のねむりからまだ覚めやらぬ空気が漂い、薄暗くて気温も予想外である。私達は延べ30時間以上の睡眠不足で悩まされながら行動しており、私の集中力は低下を免れない状況だ。到着ターミナルでキャリアーにスーツケースなど6個を積んでロビーを移動し朝食のカフェトーストを見つけた。近くにカフェがないため混み合っていたが、ここで朝食セットを頼みシンガポールドルを使った。広いロビーのソファで暫らく休息し、着替えや乗船時に預ける荷物にタッグをつけたりしてから午後1時乗船のマリナベイクルーザーズセンターへは午前9時にタクシーを頼んだ。
 ターミナルの中は涼しかったが、外へ出たら、途端に暑い外気にさらされて驚く。クルーザーズセンター近くまでは地下鉄でも行けそうであるが、これだけ荷物があれば便利に越したことはなく、マリナベイまで精々8km程度なので、懐具合の心配もない。中年のドライバーは優しく、車は巾広い海岸線に沿ってマンションの林立する住居地を過ぎると、もうマーライオン像近くの高層ビル街に入った。行き先は乗る前に伝えてあったので、車はビル街を通過して海岸に沿い南下すると間もなく大きなコンクリート建の白い建物に近づいてきた。建物の反対側に巨大な客船が横付けしている。ドライバーにお礼を言ってゲート口で大きな荷物を預けて降りたらもう既に30人近くのクルーザー達がベンチで待機している。この具合であると、乗船時刻も早いに違いないと思いながら、ベンチで時を過ごした。やはり受付口は正午を過ぎると開門し、私達も40番目程の順で屋内体育館が3つも入る
この1階乗船受付口に並んだ。行列は中高年のカップルが大半で、かつアメ行列は中高年のカップルが大半でアメリカ人、ヨーロッパ人が多い。

クルーザーズセンターの1階内部

 予め用意した乗船券、クレジットカード認証届、それに乗船前健康質問票とパスポートを受付に提示したら、さらにベトナム、タイへの入国申請書に記入するよう指示されて、大勢が後部椅子に座って記入している。約1時間後パスポートを受付に預けさせられて(下船時に返す手筈)、IDカード(入室カード、買物カード、身分証明書を兼ねる)を手渡たされ待望の客船サファイアプリンセス(注)に乗船した。


シンガポール港出航三風景

 私達の部屋は12階アロハフロアのA204号室で、バルコニー付き1K並みの広さである。バルコニーは接岸しているバースと反対側で、シンガポール港に停泊中の大小の船舶が見え隠れしており、見晴らしも良い。午後2時をまわったので、14階のホライゾンコート(6:30〜21:30オープンのバイキングレストラン)に行き空腹を満たした。午後3時、日本人対象の説明会に出席したが、日本人80名が乗船したというが集まったのは十数名で昨年のクルーズ体験以上の内容ではなかったため、中座をした。午後5時からは救急訓練会が大ホールで開かれて千人は超えそうな乗船者が強制的に救命衣を持って集まった。


 救急訓練会を終えて帰った廊下には、預けたスーツケースが二つ届いていたので、ハンガーかけやベッド横の引き出しにこれから11日間に要する衣類などの収納作業に時間を費やした。午後6時、船は予定通り南シナ海へ向けてゆっくりと出航した。停泊している船の中でも、電気の点灯も、動きも全くなくてあたかも灯台の役割をしているような古船が垣間見られて何とも不思議な光景である。夕暮れの迫るシンガポール港が次第に遠ざかっていき、バルコニーからの光景も、真っ暗な海をゆっくりと北上を続ける船のしぶきの音に変わってしまった。午後8時、疲れ切った体を無事乗船した喜びを分かち合うため、ホライゾンコートで乾杯して、窓外に映る広大な海原を眺める一日目の夜だった。

3月1日(日)晴 終日航海日でウエルカムパーテイなどを楽しむ

 朝7時に目覚めるも、上さんは元気に起きているが、私はやや体調不良で午前8時まで床についていた。バルコニーから入る空気は生ぬるく、青い海が連なり今日は一日航海の日なので、船はボルネオ島の北側にある小さな国ブルネイを目指してひたすら疾走している。郵便受けにある今朝の新聞(船では毎日発行される)受けに、キャプテンからの特別招待状があり、集合は午後3時半から大ホールでと記入してある。また、午後7時30分からは、アトリウムでキャプテン主催のシャンパンウェルカムパーティの知らせもあり、午後は忙しいに違いない。 ホライゾン・コートは午前9時を過ぎても混み合い座席確保ができない。大皿に一杯のヴァイキング料理を盛って窓側の大テーブルに座っていたカップルに相席のOKをもらい、やっと落ち着いた。60歳前後のカップルはシンガポール人で、日本には京都などに4回訪れているそうだ。私達もこのクルーズの後、シンガポールに1泊すると云ったら、奥様から地元の料理についてベストワンから三つを紙に書いてアドバイスを受けた。バラエテイに富んだ朝食を楽しみ、キャビンへ帰り洗濯をしたり日記をつけたりしていると、上さんが「北海道は雪なのにね!」という。


14階のホライゾン・コート

 穏やかな青い海、柔らかく肌にあたる風、時たま船べりにぶつかって砕ける波しぶきの「ザッブーン」という音がキャビンに響く。風は時に私たちの体に当たって「ザワーッ、ザワーッ」と音をたてる。これぞ「至福の時」というのだろう。午後0時半になってから、終日航海日に限りお昼のみ開くという6階のレストランへ行ったら、行列ができていてとても我慢ができない。やっぱりホライゾン・コートが妥当だと戻る途中、後部デッキにはプールをはじめ諸々の施設があり、デッキチェアには水着姿の老若男女が大勢くつろいでいて、前方の舞台でロックバンドが高音を奏でている。側には無料サービスのピザ店があり、ここでピザとドリンクを頼んでゆっくりと食事をした。そのあとホライゾン・コートへコーヒーを飲みにいく。コート最後尾の部屋はとても静かで休息ができた。

 午後3時30分からの特別招待状を受けたクルーザーは要はリピーター全員であったため、大ホールに大勢が集まった。レセプションはボーカルバンドショー、プリンセス・クルーズ50年の歴史を振り返るパワーポイントでの解説、そしてシャンパーンの抽せん会と賑やかに繰り広げられて、600人近くのクルーザーがこれを楽しんだ。


大ホールでレセプションの後

キャプテン ニコラス・カールトンの挨拶

シャンパン・セレモニー

 再び午後7時からはキャプテン主催のシャンパンウェルカムパーテイがアトリウムで開催された。私達は吹き抜けのアトリウムで最も景観のよいと思われる5階のバーで早くから着席しビールを注文して開会に合わせた。司会者が最初にサファイア・プリンセスの幹部8名を一人づつ紹介して、最後にキャプテンが舞台から歓迎の挨拶をしてこれからが本番のシャンパンセレモニーだ。眼の前の舞台に500コほどのシャンパングラスを円錐形に積み上げており、この最頂点からシャンパンのボトルを総料理長が舞台上のクルーザーの手を誘導しながらゆっくりとグラスの山に注いでいく。赤色のシャンパンがグラスをつたわり、下のグラスへ流れて行くのが見事で、注ぐその瞬間をプロのカメラマンがストロボをたいてシャッターを切っている。その瞬間、正装したクルーザーの満面の微笑みも素晴らしく、それは平和と幸福に満ち溢れた表情であり幸せの絶頂点であるに違いなく、暫しこのセレモニーに眼を奪われてしまった。舞台にあがる希望者の多くは度胸と勇気を必要とするのであろう。その数も数十人しかいない。上さんにも勇気を出すよう促し、彼女も最前列のバーの席をでて、舞台へ立った。昨年、上さんの不意の眼病で果たせなかったウェルカムパーテイをこの特等席でビールを傾けつつ観入る幸せ、それに思いが傾き思わず感涙の表情が出てきて、これを堪えるのに必死だった。勿論シャンパンを注ぐシーンはプロのカメラマンの写真を後日買うことにした。ウエルカムパーテイの後、ホライゾン・コートでの夕食を終えてキャビンへ戻ったのは午後9時近くだった。

(注)サファイア・プリンセス
 サファイア・プリンセスはプリンセス・クルーズが保有する18隻の客船の1つで、総トン数:115,875トン、乗客定員:2,670人、全長:290m、全幅:37.5m、就航:2004年、航海速力:41km/hを有し、17階にスカイデッキのある豪華客船である。5階には7階まで吹き抜けのアトリウムがあり、舞台ではキャプテンズ・ウエルカム・パーテイをはじめ数多くのショーが催される。大ホールでは毎晩エンターテイメントショー等があり、5つのレストラン、3つのバーラウンジ、カジノ、スポーツデッキ、プール、ジャグジー、ショップ、などを備えてクルーザーサービスに徹している。

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